市販の専用マシンでDVDを簡単バックアップ
テレビパソコンを使う人なら、一度くらいは録画データをDVDにバックアップしたことがあるだろう。そして時間がかかりまくってその間パソコンが占有されることに悩んだはずだ。それならバックアップ専用マシンにまかせてみては?
バックアップを始めたら最後、バックアップ工程が終わるまでパソコンは事実上使えない。パソコンやDVDドライブの性能にもよるが、バックアップに要する時間が録画時間と同じだけかかったりするのだから泣けてくる。
そこでパソコン要らずでDVDやCDのバックアップができる「DCM-2X」の出番だ。仕組みは単純で、上のドライブに元のディスクをセットし、下のドライブに空のディスクをセットしてボタンを押すだけ。片面2層にも対応するから、高画質で録画したものでもOKだ。
所要時間はパソコンと同じくらいだが、一度バックアップしたものを親にすると、次からはデータの圧縮がされたわけでもないのに速くなる。また、パソコンのバックアップソフトでは正常なバックアップができないダメダメなDVDでもバックアップできる場合がある。実験したところ、古いDVDなら高い確率でバックアップできるようだが、新しめのDVDだと対応できないようだ。
速度や性能はそこそこだが、どうしてもDVDバックアップ作業でパソコンを占有されたくない人は、一家に一台備えておいてもいいだろう。
作業の手順は超簡単!
「DCM-2X」はアイ・ティー・エス製。さらに高性能のDPX-5Lという製品もある
電源を入れると液晶画面はこの表示が出る。「PSD」はバックアップ成功枚数。「FLD」はバックアップ失敗枚数だ
上のドライブに親となるDVDをセット。トレイを収納すると自動的に認識開始
バックアップが終了すると、下のドライブのトレイが出てくる。データが8Gバイトくらいいあると2時間以上かかる
TIPS・バックアップテストには時間がかかる
DCM-2Xの実験には時間がかかる。何しろ、8.5Gバイトの片面2層ディスクをバックアップするのにかかった時間は2時間40分。これはパソコンでも同じだが、再生と同じくらいの時間が必要なのだ。なおかつバックアップが成功したかどうかは再生してみるまで分からない。本文でも紹介したが、ダメダメDVDのバックアップ成功率は50%くらいだ。中には最新のDVDドライブでは再生できなかったが、古いDVD-RAMでは再生できるというおかしな現象もあった
パソコンでDVDのバックアップ中。長時間パソコンが使えないことを思えば、同じくらい時間がかかってもDCM-2Xがあれば便利ではある
■関連リンク
・メーカー:株式会社アイ・ティー・エス
・製品ページ:DCM-2X