スパイウェア系被害で掲示板に助けを求める前にHijackThis+HijackReader
定番のシステム分析ツール「HijackThis」用のログビューア「HijackReader」がリリースされた。HijackThisとは、システムの詳細な状態を分析するツール。未知のスパイウェア・ウイルスなど、「なんか分からないけどシステムがおかしい」という場合に利用する。掲示板などで「原因が分かりませんがシステムが変です!助けてください!」と書いてもどうしようもないが、HijackThisで自分のシステムを分析して結果を貼り付ければ、知識のある人に助けて貰える可能性が上がる……というのが一般的というか分かりやすい感じの使い方だ。HijackThisやHijackReaderの使い方を含め、原因や詳細が不明のシステムトラブルに見舞われた場合の、助けの求め方を解説しよう。
まず、HijackThisを作者のページからダウンロードして解凍し内部の「HijackThis.exe」を起動。一番上のボタンをクリックすると、システム状況の詳細な分析が始まる。
自動で「hijackthis.log」というログファイルが生成され、メモ帳で開かれるはず。HijackThisメインウインドウにもシステム状況が羅列される。この段階ではどこに問題が生じているのか不明なので、弄ってはダメ。
HijackReaderを作者のページからダウンロードして解凍し「HijackReader.exe」を起動。メモ帳の「hijackthis.log」を全文選択してコピーし、HijackReaderの「Paste log」をクリック。
「Check!」ボタンをクリックするとログファイルに対する検証が行われ、ファイル保存ダイアログが表示される。適当なhtmlファイルとして保存する。
このhtmlファイルをブラウザで開くと、各項目に対する検証結果が表示される。「Fix」が怪しげな項目だ。「Google」をクリックするとGoogle検索結果が表示される。
「Fix」になっている項目を一つずつウェブ検索すれば、どの項目が異常の原因か・自分が何に感染しているか、アタリを付けることができるはず。この上で、セキュリティ系の掲示板などに助けを求めよう。まず、HijackThisのログ(hijackthis.log)全文を貼り付ける。素人判断で省略すると肝心な部分を削ってしまう可能性があるので、必ず全文を貼り付けること。さらにHijackReaderで分析できた結果(「自分で調べた結果○○という項目が怪しいような気がする」など)を併せて書き込もう。……もちろん可能なら自力解決を行うべきだが、自力解決が困難で質問掲示板などに助けを求める場合は、上記のような作業を行っておくと質問された側も助けやすいし、助けて貰える可能性が上がるはず。
ここから先は、貰えた回答次第なのだが、「HijackThisで○○の項目を消せばいい」と言われた場合は、HijackThisで項目にチェックを入れて「Fix checked」。HijackThisが羅列した項目は、あくまで現在のシステム状況分析結果。問題のない項目に対して「Fix checked」を行うと、システムに重大なエラーが起こる可能性がある。どの項目が問題なのか分かるまでは弄らないよう注意。