ベスト・オブ・超凄サービス Twitter部門賞 発表!
Twitterというミニブログを使ったマッシュアップサイトは個性的なものが多い。「今なにをしているか」を投稿するだけというシンプルな作りのためか、マッシュアップでも一発ネタ的なものが目立った。そんな中、注目の部門賞を獲得したのはこのサービスだ!
2007年はTwitterがブレイクした年だ。春口あたりに一度ブレイクし、夏には少し落ち着き、秋冬になったあたりからまたブームが盛り返している。そもそもTwitterとは、150文字くらいで「今なにをしているか」を投稿するサイトだ。もともとシンプルなサービスのためか、マッシュアップサイトもシンプルな作りのものが多かった。
2007年前半のマッシュアップ作品の多くがTwitterを使ったものだった。理由としては、ほぼ素材が丸ごと使えるAPIの太っ腹さだ。多くのクリエーターが刺激され、いろいろ
なサイトが作られた。グルコースの「24o'clocks」や、駅前探検倶楽部の「駅探路線図スクロール版」でもTwitterのコメントを追加できるようにするなど、TwitterのAPIを使った精力的なサイト制作が目立った。
部門賞の「MovaTwitter」は、Twitterの携帯電話向けクライアントだ。Twitter自体が米国のサービスのため、日本の携帯にうまく対応していなかった。その点で、日本人に合ったローカライズを施し、サービスの質を高めたMovaTwitterには高い評価を与えたい。
日本人向けにローカライズしたMovaTwitterが部門賞に
ベスト・オブ・超凄サービス Twiter部門賞
MovaTwitter
(評点:話題性 ☆☆☆☆☆
革新性 ☆☆☆☆★
実用性 ☆☆☆☆☆
マッシュアップ度☆☆☆☆★
カオス度 ☆☆☆☆☆)
みんなの投稿を読むことができる。刻々と書き込みが流れていくぞ
MovaTwitterオリジナルの便利リンク集も用意されている
携帯で撮影した写真をはてなフォトライフで共有することができる
部門賞 受賞者コメント
「MovaTwitterは「いつでもどこでも今を共有する」というTwitterのモバイル対応に加え、PCとモバイルをシームレスに活用するという目的も持っています。Twitter上にGPS情報をヤフー!の地図で表示したり、携帯で撮影した写真を、はてなフォトライフで共有したり、PC向けのブログを携帯から読めるようにするなど、Twitterのコミュニケーションを双方向に楽しめるようにしています。(藤川真一)」
選評
米国のサービスが日本で流行ることはよくあるが、APIを公開していれば、サイト側がローカライズしなくても、使いやすいサイトに進化させることが可能だ。そのいい例がMovaTwitterだ。私も日常的に使わせてもらっているが、今一番見る携帯サービスかもしれない。このように、本家に足りない部分を補えるのがマッシュアップの醍醐味だ。2007年は携帯しか使わない若者とPCユーザーの断絶が話題になった年だったが、MovaTwitterを使えばモバイルを活用する楽しさを知ってもらえると思う。みんな、使ってみてね!
Twitterは、2007年流行したミニブログだ。マッシュアップすることで、コミュニケーションをいかに活性化できるか、という点に着目して審査した。Twitterのブレイク当初は、サービス名の後ろに「ったー」と付けるだけでネットの注目を集めた。2007年の特記すべきオモシロ現象の1つといえる。Twitterのローカライズは、誰かがやらなければならなかったが個人レベルでは敷居が高い。その必要性をいち早く感じ取り開発されたMovaTwitterは、Twitter部門の神としてふさわしい。マッシュアップ開発は、スピード感が重要なのだ。