【特集】WordPressの記事の管理を捗らせるテクニック集
WordPressなどでブログを運営するときは、ただ記事を執筆するだけでなく、カテゴリーやタグによる分類整理など、記事の管理にも気を配るようにしたい。記事がしっかり分類されていれば、読者が興味のある記事を探しやすくなり、多くの記事を読んでもらえるようになるだろう。また、記事を執筆するうえでも、過去の記事を素早く探して確認できれば便利だ。
WordPressの記事管理機能には、不満に思える点も多数有るが、テーマディレクトリの「functions.php」にフィルタ処理を記述することで、使い勝手を向上させたり機能を追加できる。
この特集では、管理画面での記事探しやカテゴリーとタグによる分類など、WordPressでの過去記事の管理に関するテクニックを一挙に紹介していく。ぜひ快適なブログ運営に役立てて欲しい。
記事一覧の使い勝手を改良
記事一覧の無駄に幅が広い列って何とかならない?
記事一覧画面にはタイトルやカテゴリーなどさまざまな情報が表形式で表示されるが、無駄に幅が広い列がある一方でタイトルの列が狭くなってしまったりして使いづらい。functions.phpに管理画面へのスタイルシート埋め込み処理を追加すれば、これらの列の幅を調節できるぞ。
記事一覧の日時列に常に厳密な年月日時分秒を表示させたい
記事一覧の時刻表示は、公開されたばかりの記事は「○時間前」のような表示で、1日以上経つと日付のみの表示になってしまうのが不便だ。functions.phpにフィルタ処理を記述すれば、日付の書式を変更して、厳密な年月日時分秒を表示させられるぞ。
過去の記事を紹介するHTMLを手軽に作成する方法ってある?
この特集のように、過去の記事を紹介する記事を書きたいとき、いちいちタイトルやURL、画像URLをコピペしていくのは大変だ。functions.phpに簡単なスクリプトを追加すれば、素早く紹介用HTMLをコピーできるテキストボックスを記事一覧の列として追加できるぞ。
記事分類作業を快適化
タグ付け時に表記ミスで変なタグを作ってしまわないようにしたい
タグによる分類機能は、手軽に新規タグを作成出来るが、「WordPresss」のような打ち間違いや変換ミスに気付かずに新規タグとして付けてしまうミスを犯しがちだ。functions.phpにスクリプトを記述すれば、タグとして登録されていない語句が入力されたときに新規タグを作成するかの問い合わせを表示して、おかしなタグの作成を防止できるぞ。
間違って作ってしまった同義語のタグを統合するにはどうすればいい?
表記の異なる同じ意味のタグを作ってしまった場合などは、一つのタグに統合したい。WordPressには記事一覧で選択した記事に対して一括してタグ付けなどを行える機能が用意されているので、活用すれば少ない手間でタグを統合できるぞ。
「よく使われているタグ」が45件だと少ない。もっと増やせないの?
表記ミスや同義語のタグを付けてしまわないためには、既存のタグから選択すればいいが、「よく使われているタグ」欄には45個までしか表示されない。functions.phpにフィルタ処理を記述すれば、この上限を変更することができるぞ。また、編集画面を開いたときに自動的にタグ一覧を展開させる処理も導入しておくと便利だ。
カテゴリ欄の高さが足りなくて毎回スクロールするのが面倒
既存の項目から選択するのが前提のカテゴリー分類機能だが、一覧の高さに上限が設定されていて、カテゴリーが10件以上あるとスクロールが必要になって不便だ。編集画面にスタイルシートを挿入する処理をfunctions.phpに記述しておけば、高さの上限を上書きしてスクロール無しで全カテゴリーを表示させられるぞ。
記事の絞り込み表示テク
複数のタグが付けられた記事の一覧を表示する方法ってある?
タグによる記事一覧表示画面では、指定した複数のタグが全て付いている記事を表示させるなど、高度な絞り込み表示も可能だ。このテクは、読者に利用してもらう公開用のページだけでなく、管理画面でも利用できる。また、WordPressで作られたサイトで記事を探すときにも使えるので、ブログを持っていない人も覚えておいて損はないぞ。
管理用のタグをサイト上には表示しないように出来る?
記事にタグを付けておけば、サイトの管理にも役に立つ。しかし、「宣伝」のようなタグは、読者に見られてしまうと格好悪い。functions.phpにフィルタ処理を記述して、WordPressのタグ列挙処理を上書きしてやれば、このような管理用のタグを公開用のページ上から隠すこともできるぞ。
管理画面でタグが付いていない記事だけを一覧表示する方法は?
記事を書くとき、丁度良いタグが思いつかなかったりして、ひとまずタグを付けずに公開してしまうことがあるが、記事が溜まってからタグの無い記事を探して分類し直すのは大変だ。フィルタ処理を利用すれば、タグが付いていない記事のみを一覧表示可能になり、作業を楽にできるぞ。