【特集】WordPressの編集機能の不満を一挙に解消するQA集
ブログの管理画面の中でも、記事の編集画面は毎日のように使う部分なので、できるだけ快適にしたいところだ。
WordPressの編集画面は、標準状態では不満に感じる部分が多く、使い勝手を調整できる設定画面もほとんど用意されていないが、「functions.php」にフィルタ処理を記述することで、様々な部分をカスタマイズできる。
この特集では、これまでに紹介してきたWordPressの記事編集に関するカスタマイズテクニックをまとめて紹介するぞ。ぜひ参考にして、ブログ運営を快適化して欲しい。
余計な動作を抑止して快適に
WordPressの記事本文欄に長文が入力されたときに勝手に枠が広がるのがウザい
WordPressの本文編集欄は、行数に応じて高さが自動的に広がるようになっているが、他のパネルの機能を使いたいときに余計なスクロールが必要になったりして邪魔臭いことがある。何故かこの機能だけは設定で無効化できるので、不要ならさっさと除去しておこう。ただし、「設定」ページではなく編集画面の「表示オプション」欄にあるので見落とさないようにしよう。
WordPressの画像選択画面に全記事の添付画像が表示されるのがウザい
「メディアを追加」ボタンなどで表示される挿入画像選択画面には、他の記事に添付した画像も表示されるようになっているが、他の投稿への添付画像なんて滅多に使わない。動作が重く目当ての画像を選びにくいだけだ。functions.phpから編集画面にJavaScriptを挿入すれば、最初から「この投稿へのアップロード」を選択させることができるぞ。
迷惑な本文の自動変換を防止
WordPressが本文中の引用符などを勝手に全角にしてしまうので困る
WordPressが記事個別ページに本文を表示するとき、半角の引用符で囲まれた部分を「“”」のような全角の引用符に変換してしまう。掲載したプログラムのコードを壊してしまうなど害しか無い余計な機能なので、functions.phpにフィルタの除去処理を記述して駆除してやろう。
WordPressで本文中のiframeなどのタグが消えちゃって困る
権限が少ない「寄稿者」や「投稿者」のユーザーが記事を保存しようとすると、「iframe」や「script」などのタグが削除されてしまう。セキュリティ上の理由だが、動画サイトなどの埋め込みも使えなくなるので非常に迷惑だ。functions.phpにフィルタを記述すれば、使用タグの制限を解除できるぞ。
WordPressでうっかりビジュアルモードを使ってタグを消されてしまうのを防ぎたい
WordPressの本文編集欄には、ワープロ感覚で文字装飾や画像などの挿入を行える「ビジュアル」モードが用意されているが、HTMLを直接記述する「テキスト」モードで編集した後でビジュアルモードに切り替えると、改行などのHTMLタグが削除されてしまうことがある。functions.phpにフィルタ処理を記述して、編集画面を開いた直後は必ずテキストモードになるようにしておこう。
記事執筆を効率化
WordPressって新規記事にデフォルトで一定の本文を入力することはできる?
商品などを紹介するブログでは、毎回同じ形式で商品の情報などを記載することが多い。このような定型部分のHTMLは、毎回入力したりコピペしたりするのは面倒だ。functions.phpにフィルタ処理を記述すれば、本文に特定の内容を入力済みの状態で新規記事作成画面が開かれるようにできるぞ。
WordPressの編集画面のHTMLタグ入力ボタンって追加できる?
本文入力欄上部に用意されているツールバーでは、代表的なHTMLタグを素早く入力できるが、「<div class="answer">」のようなスタイルシート用のクラスが付いたタグを多用するサイトでは役に立たない。functions.phpにスクリプトを記述すれば、このツールバーボタンもカスタマイズ可能なので、よく使うタグを登録しておこう。
分類機能のUIを改良
WordPress編集画面のカテゴリ欄の高さが足りなくて毎回スクロールするのが面倒
記事のカテゴリの選択欄は高さに上限が設定されており、件数が増えるとスクロールが必要になってしまう。名前順に並んでいるため、頻繁に使うカテゴリが漢字名だったりすると、毎回スクロールしなければならず面倒だ。functions.phpから編集画面にスタイルシートを埋め込んでやれば、この高さ制限を解除して、スクロール不要にできるぞ。
WordPress編集画面の「よく使われているタグ」が45件だと少ない。もっと増やせないの?
「タグ」は手軽に新規追加できるが、既存のタグと同じ意味のタグを作ってしまわないように、極力既存のタグから選択するようにしたいところだ。しかし、「よく使われているタグから選択」では上位45件までのタグしか表示されない。functions.phpにフィルタを追加すれば、この最大件数を上書きして増やすことができるぞ。
記事公開の挙動を便利に
WordPressで下書き途中の記事をうっかり公開しないように確認が欲しい
WordPressでは、下書き途中の記事を保存するつもりで誤って公開してしまうミスを犯しやすい。書きかけの記事を読者に見られたりしたら格好悪いので、なるべく防止したいところだ。functions.phpから編集画面にJavaScriptを埋め込めば、公開ボタンを押したときに確認ダイアログを表示してキャンセルできるようになるぞ。
WordPressでURL用の記事名を付け忘れたときに長い名前にならないようにしたい
記事のURLに使われる「スラグ」は、一度記事を「下書きとして保存」しないと変更できない。デフォルトでは記事のタイトルから生成されるが、日本語のタイトルから生成されたスラグはURLエンコードすると非常に長くなってしまい格好悪い。functions.phpにフィルタを記述すれば、デフォルトのスラグの生成方法を変更して、変更し忘れたときでも長いURLにならないようにできるぞ。
WordPressで未来の日付の記事を公開状態にすることってできないの?
注目してもらいたい記事を新着記事の一覧の先頭に表示させて目立たせたいとき、未来の日付を指定すれば良さそうな気がするが、WordPressでは未来の日付で保存した記事は投稿予約状態に戻ってしまう。functions.phpにフィルタを記述すれば、未来の日付で記事を公開できるようになるぞ。