「functions.php」で「default_content」のフィルタを追加すればいいぞ
商品やお店、レシピの紹介のように決まったテーマを扱うサイトでは、一定のフォーマットに沿って記事を書くことが多いだろう。例えば、書籍の紹介なら「タイトル」「著者」「あらすじ」、レシピなら「材料」「所要時間」のような部分が各記事に存在するという具合だ。
このような欄を見やすく強調するためには、各種HTMLタグを使う必要があるので、毎回入力するのは面倒くさい。どこかに保存しておいてコピペするという手もあるが、どうせなら新規作成画面の本文欄に最初からセットされるようにして、極限まで手間を削減したい。
定番ブログエンジンの「WordPress」の場合、設定画面で本文の初期値を指定する事はできないが、テーマディレクトリの「functions.php」に簡単なスクリプトを記述すれば実現可能だ。
function my_default_content($c){ return(<<<END_DEFAULTCONTENT <div class="answer"> </div> END_DEFAULTCONTENT ); } add_filter('default_content','my_default_content');
本文の初期値を設定するには、テーマファイルのディレクトリにある「functions.php」に上記のようなコードを記述しよう。この例では、複数行の文字列値を効率よく記述するため、「ヒアドキュメント」という構文を用いている。「<<<END_DEFAULTCONTENT」から「END_DEFAULTCONTENT」の前の行までが、本文の初期値となるぞ。
この他、「default_title」フィルタでタイトル、「default_excerpt」フィルタで抜粋の初期値も設定可能だ。