Googleリーダーがなくても大丈夫!独自ドメインと「Tiny Tiny RSS」で最強のRSSリーダーを作る
7月1日でサービスを終了するGoogleリーダー。代替となるRSSリーダー選びを迷っているなら、「Tiny Tiny RSS」を選ぶのがオススメ。「お名前.com」の独自ドメインを組み合わせることで、快適な情報収集が行えるようになるぞ。
情報収集には欠かせなかった定番RSSリーダー「Googleリーダー」が、突如サービスの終了を宣言してからというもの、次々と新規参入サービスが現れ、熾烈な後継争いが勃発している。しかし、今回の件で、勝手にサービス終了してしまうウェブサービスに、不信感を抱いている人もいるのではないだろうか。
ならばいっそのこと、自分でサーバーにRSSリーダーを導入すればよい。サーバー導入型のRSSリーダーの中でも、今、最も注目を集めているのが「Tiny Tiny RSS」だ。Googleリーダーとよく似たインタフェースで、記事を「お気に入り」に登録したり、ほかのユーザーに公開したりと、必要な機能はすべてそろっている。
とはいえ、自前のサーバーだとアドレスがIPアドレスや冗長なURLになって、非常に扱いにくくなってしまう。そこで、「Tiny Tiny RSS」を独自ドメイン化して、短いURLから利用できるようにするといい。
今回は、「お名前.com」で取得した独自ドメインを「Tiny Tiny RSS」に割り当てて、独自ドメインによる自分用RSSリーダーの構築の手順を解説する。この記事を参考にして、Googleリーダーからの乗り換え先を探している人は、「Tiny Tiny RSS」をぜひ候補に入れてみて欲しい。
■ 「お名前.com」で「Tiny Tiny RSS」に使う独自ドメインを取得
まずは「Tiny Tiny RSS」で利用する独自ドメインを取得する。「お名前.com」のトップページで、検索欄に利用したいドメイン名を入力して「検索」をクリックしよう
入力したドメイン名の空き状況が表示される。利用可能なドメインにはチェックボックスが、すでに登録済みのドメインには「×」が表示される。利用可能なドメインにチェックを入れて「登録画面へ進む」をクリック
「お名前ID」を持っていない場合は「初めて利用します」を選択して「次へ進む」をクリック。「お名前ID」を持っている場合は、パスワードと一緒に入力して「次へ進む」をクリックする
「初めて利用します」を選択した場合、会員情報の登録画面が表示されるので、名前や住所、連絡先などを入力して「次へ進む」をクリックする
決済方法の画面が表示される。利用者の情報を公開したくないなら、「Whois情報代行」にチェック。「お支払い方法選択」で決済方法を選択して、画面下の「確認画面へ進む」をクリック
これまで入力した内容を再確認し、「上記に同意し、上記内容を申請します」にチェックを入れる。「申し込む」をクリックすると、ドメインの取得処理が行われるぞ
■ VPSに「TinyTinyRSS」のインストール環境を構築する
お名前.com VPS(KVM)
でコンソール画面を開く。VPSの操作方法については、こちらの記事の中でも説明しているので、参照しながら手順を進めてほしい
VPSのコンソールにrootでログインし、「adduser 作成するユーザー名」「passwd 作成するユーザー名」を実行して、新しいユーザーを登録しよう
「Tiny Tiny RSS」の利用にはApache、PHP(5.3.x)、MySQLが必須なので、それぞれVPSにインストールしよう。コマンド「yum install httpd php mysql-serve php-mysql php-xml php-mbstrin」で、一度にまとめてインストール。途中で[y/N」の確認が表示されたら、すべて「y」を入力してEnterキーを押す
今回、ファイルの転送にはFTPを利用するので、FTPサーバーを用意しよう。コマンド「yum -y install vsftpd」を実行してインストールした後、「/etc/rc.d/init.d/vsftpd start」を実行してFTPサーバーを立ち上げる
FTPの設定を行う。Viで「/etc/sysconfig/iptables-config」を開き「IPTABLES_MODULES」に「"ip_conntrack_ftp ip_nat_ftp"」を追加。続いて「/etc/vsftpd/vsftpd.conf」を開いて、こちらのページを参考にしつつ設定する。特に「chroot_list」の設定は必ず行っておくこと
FTP(21番)とHTTP(81番)のポートを解放する。「vi /etc/sysconfig/iptables」でiptablesの設定を開いて、21番と80番を追加(画像を参照)して上書き保存。「/etc/rc.d/init.d/iptables restart」でiptablesを再起動して、設定を反映させよう
コマンド「/etc/rc.d/init.d/vsftpd start」を実行してFTPサーバーを起動したら、「FFFTP」を使って接続しよう。「ホスト名」にはVPSのIPアドレス、「ユーザー名」「パスワード」には、VPSに追加したユーザー情報を入力すればOK。接続したら「/var/www/html」へと移動できるのを確認
「Tiny Tiny RSS」の配布サイト(こちら)から、最新版をダウンロード。現時点(2013年6月12日)での最新版は「Tiny-Tiny-RSS-1.7.9」だ。展開したら、フォルダ名「Tiny-Tiny-RSS-1.7.9」を「tt-rss」にリネーム
FFFTPを使って、「tt-rss」をフォルダごと「/var/www/html」へとコピーする。もし書き込みエラーが出る場合は、コマンドで「chmod a+w /var/www/html」を実行した後、FFFTPで「html」を書き込み可能な権限(777)に変更してから転送すればOK
コマンドで「/etc/init.d/httpd start」を実行してApacheを起動。ブラウザで「http://(VPSのIPアドレス)/tt-rss/install」のアドレスを開く。「Tiny Tiny RSS」のインストーラーの画面が開けば、設定は成功だ
ここまでの注意点として、「Tiny Tiny RSS」はPHP5.3.x以降でしか動作しない。レンタルサーバーの多くはPHPのバージョンが対応していないためTiny Tiny RSSを利用できず、今回の記事のようにVPSに自分で最新のPHPをインストールするのが、一番確実な手段となる。
手順の中では、特にFTP関連が設定項目が多く厄介だが、ウェブに多くの情報が公開されているので、ほかの人の設定を参考にしながら進めるといいだろう。
なお、これから、Tiny Tiny RSSでRSSリーダーを立ち上げる人、独自ドメインを取得する人には朗報だ。「お名前.com」では今なら、ドメイン新規登録キャンペーンを期間限定で実施中。人気の[.mobi]ドメインが最安値"180円"で取得可能だ!もちろん人気の日本語ドメインも格安だ!
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次回は、「お名前.com」で取得した独自ドメインをVPSに設定して、「Tiny Tiny RSS」へアクセスするためのURLを簡略化。残っているデータベースの設定を行い、「Tiny Tiny RSS」を利用するところまで解説するぞ。