スマホで音楽を無制限に持ち歩く!独自ドメインで音楽配信サーバーを運用する
大量の音楽を友達や家族とと共有して、いつでも聴けるようにしたい。そんなときは、スマホに音楽をストリーミングで配信できる「音楽サーバー」を導入すればOK。音楽サーバーに「お名前.com」での独自ドメインを設定すれば、自家製の音楽SNSとして利用できるようになるぞ。
スマホに入りきらない大量の音楽を、好きなときに聴けるようにしたいなら、音楽サーバーを用意すればいい。自分で用意したサーバーに「Subsonic」を導入すれば、スマホに音楽をストリーミングで配信できるし、友達や家族と音楽を共有して、音楽SNSのように利用することもできるようになる。
ただし、自分で使うだけならともかく、音楽SNSとして他人と共有する場合、サーバーのアドレスが、IPアドレスや冗長なURLだとカッコ悪いし、不便だ。「お名前.com」で独自ドメインを取得して、「Subsonic」に設定すれば、自分だけのシンプルなアドレスで音楽サーバーを公開できる。覚えやすいアドレスなら、ほかの人も利用しやすくなるだろう。
今回は、「お名前.com」で音楽サーバー用の独自ドメインを取得。VPS(バーチャルプライベートサーバー)に、ストリーミングソフト「Subsonic」をインストールするまでの手順を解説する。
途中、コンソールでの入力が多くなるが、文中に太字で表記されているコマンドを、コピー&ペーストで実行していけば、難なく作業を進められるはずだ。
また、手順の画像が分かりにくいときは、クリックすると画面全体が表示されるので、それも参考にしながら設定を進めて欲しい。
■ 「お名前.com」で独自ドメインを取得する
まずは独自ドメインの取得から始めよう。「お名前.com」のトップページの入力欄に、欲しいドメイン名を入力して「検索」をクリックしよう
検索したドメイン名の検索結果が表示される。利用可能なドメインの場合、チェックボックスが空欄で表示されている。利用したいドメイン名にチェックを入れて「登録画面へ進む」ボタンをクリック
独自ドメインを初めて取得する場合は「初めて利用します」を選択して「次へ進む」をクリック。過去にドメインを取得したことがある場合は「お名前IDを持っています」を選んで、その時に利用したお名前IDとパスワードを入力すればOK
「初めて利用します」を選んだ場合は、「お名前.com会員情報」を入力。氏名、居住地、連絡先などを正しく登録しよう
会員登録が完了したら、ドメイン名の申込みの設定に移る。「共用サーバー」「MakeShop」はチェックを入れなくてよい。「Whois情報公開代行」はドメイン名から身元を割り出されたくない人のみ、有効にしよう
すべての設定が完了したら「上記に同意し。上記内容を申請します」にチェックを入れて「申し込む」をクリックしよう。これで独自ドメインの取得が行われるぞ
■ 「お名前.com」のVPS(KVM)にSubsonicをインストール
「お名前.com VPS(KVM)」に申し込もう。15日間無料で使える。コントロールパネルにログインし、左の「サーバーリスト」から、提供されているVPS(kvm00~と表示されている)をクリック
VPSの初期セットアップを行う。「rootパスワード」の入力欄にパスワードを入力。「確認用」も入力し追えたら「確認」をクリック。次の画面で「実行」をクリックする
サーバーリストには新しいサーバーが追加され「状態」が「稼働中」になっているはずだ。もう一度、サーバーリストからVPSをクリックして開き、「コンソール画面」の左下にある「シリアルコンソール」をクリックする
別ウインドウでコンソール画面が起動する。Enterキーを押してログイン画面を表示させる。「login」に「root」と入力してEnterキー。「Password」には、初期セットアップで登録したパスワードを入力してEnterキーを押そう
ログインに成功したら、ウインドウ左上にあるアイコンをクリックしよう
入力ダイアログが表示される。ここにテキストを貼り付けることで、コンソールにコピー&ペーストでコマンドを入力できるのだ。まずはVPSにJAVAをインストールしよう。「yum install java-1.6.0-openjdk」をコピーしてダイアログに貼り付け、「OK」をクリック
コンソールの画面に、ペーストした文字列が入力される。そのままEnterキーを押して実行しよう
JAVAのインストールが行われる。途中で「[y/N]」(YES/NO)の確認が表示されるので、「y」と入力してEnterキーを押す
JAVAのインストールが完了したら、今度はダウンロードに利用するWGETコマンドをインストールする。先ほどと同様に「sudo yum install wget」とコピー&ペーストで入力してEnterキーを押すと、インストールが開始される
WGETコマンドを導入できたら、さっそくSubsonicのインストーラーをダウンロードする。「wget "http://jaist.dl.sourceforge.net/project/subsonic/subsonic/4.8/subsonic-4.8.rpm"」。この文字列をコピーして貼り付け、実行しよう
ダウンロードが完了したら次はインストール作業。「rpm -ivh subsonic-4.8.rpm」をコピー&ペーストしてEnterキーを押すと、インストールが実行される。これでSubsonicの導入は完了
次はポートの解放だ。ポートの制限を行なっている「iptables」を編集して、Subsonicが利用するポート4040を解放しなくてはならない。「vi /etc/sysconfig/iptables」を実行して、標準のエディタ「Vi」で「iptables」を開こう
「iptables」を見ると、初期状態で22番ポートが解放されている。この行をそのままコピーして、数字だけを4040番に書き換えればOKだ
「iptables」の書き換えが終わったら、再起動して設定を反映させる。「/etc/rc.d/init.d/iptables restart」を実行すると、iptablesだけが再起動させるぞ
利用中のパソコンでブラウザを起動し、「http://(IPアドレス):4040」をアドレス欄に入力してEnterキーを押そう。IPアドレスは、VIPS(KVM)のサーバーリストに記載されているのと、同じものを入力。Subsonicのログイン画面が表示されたらインストールは成功だ
注意点として、コンソールでの作業の大半は、コピー&ペーストからの入力・実行で進められたはずだが、テキストエディタ「Vi」による「iptables」の編集作業だけは、コピペで行えない。「Vi」はかなり特殊な操作方法のエディタなので、こちらを参考に操作方法を確認しておこう。
なお、これから、Subsonicで音楽サーバーを立ち上げる人、独自ドメインを取得する人には朗報だ。「お名前.com」では今なら、ドメイン新規登録キャンペーンを期間限定で実施中。人気の[.mobi]ドメインが最安値"180円"で取得可能だ!もちろん人気の日本語ドメインも格安だ!
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次回は、VPSにインストールしたSubsonicに取得した独自ドメインを設定し、ブラウザから独自ドメインのURLでアクセスできるように設定するぞ。