ガチャによるレアカード完全収集にかかる金額を試算してみよう

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多くのソーシャルゲームに取り入れられている「ガチャ」。レアカードを揃えたくて、ついつい課金してでも回してしまう人もいるはず。しかし、ガチャには「後半になるほど入手確率が低下する」という罠がある。レアカードを8枚揃えるまでに、どれだけの金額がかかるか「カードコンプシミュレーター」で実験してみよう。

「カードコンプシミュレーター」は、多くのソーシャルゲームで使われている。「ガチャ」をシミュレートしたサービスだ。ガチャは通常、1日1回無料で回せて新しいカードを入手できる。2回目以降は課金されるが、運がよければ強力なレアカードが当たることもあるので、ゲームにハマっている人は、お金を費やして何回でも回そうとする。さらに、特定のレアカードを規定枚数そろえると、スーパーレアカードがもらえるというキャンペーンが定期的に開催されて、プレイヤーをよりガチャに熱中させている。
だが、この仕組みには、「後半になるほど重複が増えて、不足カードを入手できる確率が低下する」という確率論的な盲点がある。最初の1枚はわずかな課金で入手できるが、最後の1枚はかなりの大金を費やさないと引き当てることができないのだ。
この説明ではイマイチ実感がわかないという人は、レアカード8枚を入手するまでの必要金額をシミュレートする「カードコンプシミュレーター」で実験してみるといい。レアカードの出現確率は5%で、ガチャ1回300円という設定となっている。最初は比較的小額の出費で済んでいたのが、カードが集まってくると必要となる金額が指数関数的に増大し、最後の8枚目に至っては、何万円も費やさないと出てこない……という仕組みがよく分かるはずだ。
ソーシャルゲームにハマっている人は、欲しいレアカードの揃いをコンプリートするのに、どれだけの金額が必要になるのか、見通しを持ってから遊ぶべきだろう。

■ レアカード8枚をコンプリートするまでの必要金額をシミュレート

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人気のソーシャルゲームには「ガチャ」でレアカードを引き当てるタイプのものが多い。また、特定のレアカードを規定枚数そろえると、特別なスーパーレアカードがもらえたりする。これを目当てに、有料のガチャを回しまくる人も多い

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カードコンプシミュレーター」は、ガチャの仕組みを無料で再現しているシミュレーターだ。これでコンプ対象カード(レアカード)の8枚を全てそろえるまでの作業を体験してみよう。設定は、レアカードの出現確率は5%、ガチャは1回300円という標準的な数字

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ガチャを1回、まわしてみたがコンプ対象カードは出ず。まあ、出現確率は5パーセントだし、1回300円だから大して痛くないよね……

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続けて2回まわしてみたところ、早くもコンプ対象カードをゲット。ここまで使ったお金はたったの900円。なんだ、意外と余裕じゃん

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調子に乗って、ガチャを回しまくること20回。やっと2枚目のコンプ対象カードをゲット。6000円もかかっちゃったけど、まあ、お小遣いの範囲内だし……

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さらに22回まわしてやっと3枚目のコンプ対象カードを入手。ここまで合計42回、既に1万2600円も使っている。まだ半分にも到達していないのに、シャレにならない額になってきたぞ……

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普通の300円ガチャでは埒が明かない。11連ガチャで仕切りなおすことにした。11回まわして3000円なので、1回分お得という計算になる。ソーシャルゲームではよく使われている方式だ

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ガンガン回しまくって、コンプ対象カード4枚目までゲット。ガチャの回数は合計121回で、費やしたお金は3万3000円。そろそろ遊びでは済まない金額になってきた。しかし、本当の地獄はここからだった……

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5枚目を入手できたのが201回目(5万7000円)。6枚目が315回目(8万7000円)、7枚目が504回目(13万8000円)。未入手のカードを引き当てるのにかかる金額が、だんだん増えていっている。しかも、10万円を超えたのに、まだフルコンプできてない!

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最後の1枚は本当に難産だった。引き当てるのになんと7万5000円も費やしてしまったのだ。結局、8枚のコンプ対象カードを完全に揃えるのにかかった金額は合計21万3000円。1枚目を引いたときは、よもやこんな大金が必要になるとは思いもしなかった……

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なお、フルコンプまでの金額は運によって大きな幅がある。30回ほどフルコンプを繰り返したところ、中には7万2000円ですべてのカードが揃ったこともあった

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反対に、さらに金額がかさむこともある。これはフルコンプまで36万3000円もかかった例。コンプ対象カード8枚のうち、10枚以上のカブり(重複)が4枚もあるという運の悪さだ。しかし、ゲームの腕と関係なく、こればっかりはどうしようもない……。

2012年02月13日 15時49分
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