TS動画を手際よく編集してスリム化:インストール&準備編

コピフリチューナで録画したTS動画は、サイズがでかすぎて永久保存には向かない。CMカットなどを行い、AVIなどの形式にエンコードする必要がある。しかし、TS形式を直接読み込める編集ソフトは少なく、変換などの事前処理が必要で面倒くさい。そこで、面倒な作業を大幅に簡略化するための特製ツールを用意したぞ。


最近はフリーオ(Friio)以外にも市販チューナのTS抜きテクやPT1が登場して、パソコンでのコピフリ録画がグンと身近になった。2台3台チューナを購入して、アニメなどを片っ端から録画しているという人も少なくないだろう。だが地デジを録画したTS動画は、1時間あたり6~7Gバイトほどにもなる。たくさんの番組を永久保存するなら、CMカットなどの編集を行ってAVIなどの形式にエンコードし、容量を減らした方がいい。

しかし、TS動画は編集が面倒だ。まず、編集ソフトで読み込むために、動画と音声を別ファイルに分離(Demux)する必要がある。さらに、編集ソフトでの初回読み込み時には「GOPリスト」の生成処理が完了するのを待たなければならない。各操作の間に飛び飛びに待ち時間が発生するので、番組数が多くなると何十分もの時間がかかってしまう。前処理を一括して自動実行してくれる特製ツールを用意したぞ。合間の待ち時間なしに連続して編集作業を行えるようになるのだ。

■ 楽々エンコの環境を整える

Avisynth
  
作者:Ben Rudiak-Gould
WarpSharp
  
作者:不明
BeHappy
  
作者:dimzon
bass.dll
  
作者:un4seen developments
bass_aac.dll
  
作者:un4seen developments
MPEG-2 VIDEO VFAPI Plug-In
  
作者:茂木和洋
BonTsDemux
  
作者:LxbEvo.FpE, kt
ネトラン特製・TsDemux.jsほか
  
作者:ネトラン編集部

最初に、AviSynsth2.5をインストールしよう。インストール先フォルダは、デフォルトの「C:\Program Files\AviSynth 2.5」にしておく

「bass.dll」と「bass_aac.dll」のアーカイブ内の各DLLファイル、「BeHappy」のアーカイブ内の「plugins」フォルダにある「BassAudio.dll」、「warpsharpパッケージ」内の「warpsharp.dll」を移動しよう

「MPEG-2 VIDEO VFAPI Plug-In」をダウンロードし、m2v.vfpとm2vconf.exeをAviSynthのインストール先フォルダ内に置き、m2vconf.exeを実行して設定を行う。「アスペクト比」の設定を「無視」にして、CPU拡張のチェックを入れておくといいぞ

「BonTsDemux」をダウンロードし、特製ツールのフォルダ内の「BonTsDemux」フォルダに入れる

特製ツールのフォルダ内の「config.ahk」というファイルをテキストエディタで開いて、保存先フォルダなどの設定を行おう

■ エンコードにはコーデックが必要だ

動画をAVI形式に変換するときには、動画の圧縮を行う「コーデック」が必要だ。「Xvid」などの圧縮形式の圧縮用コーデックをまとめてインストールできる「K-Lite Codec Pack Full」を導入しておこう

■ 大量のTS動画を手際よくカットして楽々エンコード

≫インストール&準備編
複数ファイルの設定だけを済ませて寝てる間にエンコード
2009年02月25日 16時29分
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