無線LANは超危険!?(1) WEPパスワード解析実験で検証
無線LANにWEPパスワードをかけて安心していても、実際は簡単にクラックされてしまう。クラックというと熟練のハッカーのみがLinuxをバリバリ使って行うという印象を持っている人もいるかもしれないが、実はLinuxを使わなくてもウインドウズ上からでも行えてしまうのだ。
持っている無線LANカードのチップがAtherosであれば、今回紹介する手順を踏めば、実際にクラックできてしまうので、いかに無線LANのWEPが危険かということは身を持って実感できるだろう。今回行ったセキュリティテストでは「Aircrackng」のウインドウズ版で128bitのWEPを50分でクラックできた。
ちなみに、教えて君.netでは、WEPの強化版である「WPA」の利用をオススメしている。DSを使う人はWEPにせざるを得ないので、危険を認知しつつ利用を続けるということになる。
実際に他人の無線LANのパスワードをクラックすると法律に抵触する可能性があるので、テストの際には十分に注意してほしい。
■ Aircrack-ngが動作するまで
Aircrack-ng windows | ||
作者:aircrack-ng.org |
peek.sys | ||
作者:Tuto-fr.com |
peek.dll | ||
作者:Tuto-fr.com |
msvcr70.dll | ||
作者:Tuto-fr.com |
cygwin1.dll | ||
作者:Tuto-fr.com |
無線LANドライバ3種類(v3.0.1.12, v4.2.2.9,v6.0.4.13)要登録。 | ||
作者:Wild Packets |
ドライバ公開ページ | ||
作者: |
peek.ys、peek.dll、cygwin1.dll、msvcr70.dllという4つファイルの用意と専用の無線LANドライバの入れ替えが必要。ファイルをDLしよう。ドライバは3種類ある。Aircrackngのウインドウズ版をDLして解凍。「bin」フォルダ内に先に用意した4つのファイルを入れる
無線LANドライバを入れ替える。専用の無線LANドライバをダウンロードしてきて解凍しておく。マイコンピュータを右クリックから「管理」→「デバイスマネージャー」へと進む
該当の無線LANを右クリックして「更新」ドライバの入れ替えを行う。先ほどダウンロードしたドライバをインストールしよう
■Aircrack-ngの使い方は超簡単!
「bin」フォルダ内の「Aircrack-ng GUI.exe」を実行。非常にシンプルな画面が出てくる
上部タブの「Airodumpng」を選択して、「Launch」を選択。上から順に、使うネットワークアダプタを選択、インタフェースを選択、チャンネルを選択、保存するパケット名を指定、クラックに必要なパケットのみ保存するか?といった質問に答えていこう
「Aircrack-ng」タブを選択して、パケットのキャプチャファイルを選択。「Launch」をクリックすれば自動で解析が始まる
おまけ:調査系Linux「Russix 26 Feb 08」
Russix 26 Feb 08 | ||
作者:Russix Team |
無線LANツールがあらかじめ盛り込まれた調査系Linuxだ。ボタン1つで作業を自動化してくれるので便利。ただしAtherosチップを搭載してい
ないとうまく動いてくれないかもしれない。条件が合えばウインドウズ版よりはるかに楽だ。