強力な音楽ファイルボーカル除去「精密マイナスワンメーカー」
音楽ファイルからボーカルを消してカラオケトラックを自作する、いわゆるボーカル除去ツールの新星「精密マイナスワンメーカー」は、ボーカル除去で厚みが減った低音や高音の増強・周波数帯域指定によるボーカルカットが可能な点が特徴だ。
「音楽ファイルからボーカルだけを消す」というツールは従来から複数存在する。通常、ボーカルはステレオの左右に等しく録音されているため、「(ステレオにおける)右と左で同じである部分を消す」という方法により、かなりの精度で「ボーカルだけを消す」ことができるのだ。……とはいえ、これを行うとボーカル以外の音も消されるために音の厚みが減るし、必ずしも全てのトラックにおいてボーカルがステレオの左右に等しく録音されているとも限らない。……と、このような不満を解消できる新星ツールが「精密マイナスワンメーカー」。WAVしか入力できない(MP3等に対応していない)のがネックだが、高域/低域の増強や特定周波数帯の除去が可能な、ちょっと特徴的なツールだぞ。
「精密マイナスワンメーカー」をVectorのダウンロードページからダウンロードし、解凍して起動。ファイルはWAVにしか対応していないがCD/マイクからの入力にも対応していたりする。
「演奏」で再生を開始する。「L-R」を選択すると「(ステレオにおける)右と左で同じである部分を消す」というモード。いわゆる普通のボーカル除去ツールと同じ動作だ。
ボーカルは消えたけど音の厚みが減りすぎる……という場合は「高域/低域増強」。
望み通りの音になったら「ファイル」「保存」でWAVファイルとして保存しよう。MP化したい場合は別途変換ツールを利用する必要がある。
そもそもボーカルが消えない、という場合は周波数帯指定によるボーカル除去を行おう。「ソプラノ」~「バス」を試し、上手くボーカルが消える周波数帯を探すのだ。