アカウントの増殖技に欠かせない「myTemp.email」で独自ドメインのメールアドレスを運用する
ウェブサービスでアカウントを作る際、通常はメールアドレスを使ったユーザー登録が必要になる。だが、大量のアカウントを作るとなると、その分だけメールアドレスを用意するのが大変だ。そこで、使い捨てメールを大量に生成する「myTemp.email」を利用すべし。独自ドメインと組み合わせれば、管理者にもバレにくい、自然なメールアドレスを作り出せるぞ。
ウェブサービスで、大量のアカウントを作りたいときに悩むのがメールアドレスだ。通常は、1つのメールアドレスで作成できるアカウントは1つ。30個のアカウントを作るとなれば、30個のメールアドレスが必要になるが、個人で30もメールアドレスを所持している人は稀だし、フリーメールサービスを利用して作るにしても、かなりの手間と時間がかかる。
そこで便利なのが「myTemp.email」だ。使い捨て用のメールアドレスを一時的に作成できるサービスで、ボタン1つでランダムな文字列のメールアドレスを生成。このメールアドレスは受信機能のみを備えていて、アカウントの大量登録には非常に便利なサービスなのだ。
ただし、「myTemp.email」で生成されるメールアドレスの文字列はランダムな上、トップレベルドメイン(ドメインのドット以降の末尾の部分)には、日本ではほとんど見かけない国別ドメイン使われていて、非常に目立つ。普段から管理者が目を光らせているサービスでは、メールアドレスを見ただけで、使い捨てのメールサービスを使っているとすぐにバレてしまうだろう。
そこで、「myTemp.email」を独自ドメインで利用しよう。日本でよく見かける「.com」や「.net」のドメインなら、大量生成したメールアドレスとバレにくくなるのだ。
■ 使い捨てのメールアドレスを作れる「myTemp.email」
ブラウザで「myTemp.email」のトッページを開く。「Create My Email」をクリックしよう
新しいメールアドレスが作成される。今回作成されたのは「blix@mailed.ro」というメールアドレス。文字列はランダムに生成されたものだが、トップレベルドメインが「.ro」と珍しいため、非常に怪しいメールアドレスとなっている
「create new temporary email」をクリックすると、さらに新しいメールアドレスが作成される。作成した複数のメールアドレスは同時に併用することが可能
左に表示されている生成したメールアドレスから、利用したいものをクリックすると、受信トレイが表示される。初期状態では「welcome@mytemp.email」のみが表示されている
生成したメールアドレスに送られてきたメールは、「From」に表示される。受信したメールをクリックしてみよう
メールの内容を読むことができる。このメールはeml形式でダウンロード可能。使い捨てのメールアドレスが消滅した後も、文面を保存しておけるのだ
ただし、「myTemp.email」で生成されるメールアドレスは、ドメインにランダムが文字列が使われるため、信頼性が低いという欠点がある。「myTemp.email」に独自ドメインを登録すれば、自分の利用したいドメインのメールアドレスを生成できるぞ
「myTemp.email」のメールアドレスで利用したい独自ドメインを取得しよう。独自ドメインの登録サービスは様々あるが、「お名前.com」や「ムームードメイン」が有名どころだ
また、第三者に身元を探られたくないという人のためには「Whois情報公開代行」がオススメ。独自ドメインを取得するとWhois情報として掲載されてしまう登録情報を非公開にすることができる。「お名前.com」などでは、「Whois情報公開代行」がドメイン登録の際にあわせて申込ができるようになっている。
独自ドメインを取得できたら、「myTemp.email」への登録作業へと入る
独自ドメインを取得して、「myTemp.email」に登録すれば、生成されるメールアドレスも、そのドメインを利用したものになる。これなら、ウェブサービス側から見たときに、ほかのアカウント登録に使われたメールアドレスと見分けが付きにくく、アカウントを大量に作成していることがバレにくい。管理者にアカウントを消されたり、アクセス制限をされるリスクを避けられるぞ。
次回は、取得した独自ドメインを「myTemp.email」に設定して、独自ドメインのメールアドレスを生成するところまで解説するぞ。