初音ミク解体新書・ミクにあの迷曲を歌ってもらう

0712-010-000.png8月のデビューと同時にネットの話題をかっさらった「初音ミク」。読者の中には「確かに好きだけど、オレにはちょっとムリめのコだから……」なんて人も多いはず。しかし、あきらめるのはまだ早い! 彼女の操縦法をしっかりマスターすれば、その美声を思う存分聞かせてもらえるぞ!

最近ニコニコ動画を中心に人気爆発中の「初音ミク」は、ヤマハの音声合成エンジン「VOCALOID2」上で動作するバーチャルシンセサイザ。メロディと歌詞を入力すると、声優・藤田咲の声を元に生成された萌え萌えな歌声を聞かせてくれる。萌えるキャラクターや歌声に加え、一般的なDTM(デスクトップミュージック)ソフトに比べて簡単に楽曲作成ができるのも魅力だ。ニコニコ動画で神になりたいアナタも、毎日ミクたんに優しく語りかけてもらいたい寂しい独りモンの君も、ぜひチャレンジ!
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では、手始めに彼女の本業である「歌を歌う」ことから実践しよう。画面上の鍵盤をクリックして音程を確認しながら、入力画面をマウスで塗りつぶすだけでメロディ作成は完了。歌詞のテキストデータをメロディラインに流し込んでやれば、ミクが歌い出す。楽譜が読めなくても、多少の音感があれば、直感的に入力できるはずだ。

ただし、単にメロディを入力しただけでは、1音1音ブツ切りのいかにも機械じみた歌声が流れるだけ。リアルに、かわいく歌わせるには細かな設定を行う必要がある。

まず設定したいのが音の滑らかさと強さを決める「デフォルトの歌唱スタイル」。音の微妙な高低を表現する「ベンドの深さ」を下げておくと音と音のつながりがスムーズになる。

また、メロディを入力しただけの状態のミクは「た」行や「が」行が濁って聞こえることもある。子音の長さを変更できる「ベロシティ」のパラメータを下げれば、発音がキレイになるはずだ。

ミクに歌を歌わせる

0712-010-001-thum.png表のようなミクのメイン画面。縦が音程、横が小節だ。画面最上段でペンツールを選択後、鍵盤で音程を確認しながら、表を塗りつぶしていけばメロディは完成。1マスが1拍(四分音符)となっているので、長い音は長く塗り、短い音は短く塗ろう

0712-010-002-thum.png先頭の音を右クリック→「歌詞の流し込み」をクリックする

0712-010-003-thum.png歌わせたい歌詞を平仮名で入力する。長音(ー)や促音(っ)はまともに発音できないので、歌詞には入力せずに、音符を伸ばしたり、短く切ったりすることで処理しよう

0712-010-004-thum.pngメイン画面の「設定」→「デフォルト歌唱スタイル」の「ベンドの深さ」を「8%」前後に設定

0712-010-005-thum.png画面最上段でポインタツールを選択後、下段左の「VEL」を開き、ベロシティを調整。画面最上段の「再生」で試聴しつつ、声が濁る音の数値を下げ、聞かせたい音を上げよう

0712-010-006-thum.png歌がある程度「聞ける」状態になったら「ファイル」→「書き出し」→「Wave」をクリック。歌声がWAVE形式で出力されるので、友だちに聞かせたり、投稿動画の元ネタに使ったりすることができる

0712-010-007-thum.png「歌詞は全編オナニー話」という、2ちゃんねる発のバカ音頭『ちんこ音頭』を、萌えボイスのミクが朗々と歌い上げる!(なお、このキットには右のミクのイラストは付属しません)

TIPS・耳コピなんてできないんだが……

ミクにメロディを入力するには、元となる楽曲を聞いて、メロディラインの音階を探る「耳コピ」という作業が必要だ。

しかし、音楽経験の浅い人に耳コピなんて至難の業。ミクは現在最も一般的な自動演奏ファイル形式「スタンダードMIDI」に対応しているので、どうしても歌わせたい楽曲があるならMIDIファイルをネットから見つけ出そう。

0712-010-008-thum.png「MIDI」という単語と探したい楽曲名やジャンルで検索すると、MIDIファイルを公開しているサイトがヒット。目当てのファイルをダウンロードしよう

0712-010-009-thum.pngミクにドラッグ&ドロップすると、メロディラインが入力された状態になる。歌詞を流し込むだけで歌わせることができるぞ



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2007年11月15日 19時23分
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