USBメモリ経由で広がるウイルス対策はコレ 機能を制限することで感染を予防よ
最近のウイルスの主要な感染経路は、実はウェブでもメールでもなくUSBメモリ。しかし、USBメモリがないと仕事にならない、という人も多いはずだ。「USB Disk Manager」はUSBメモリの機能を制限することで、ウイルスの感染を防ぐツール。
「USB Disk Manager」はUSBデバイスの機能に制限を加えるツールだ。
USBメモリを経由して感染するタイプのウイルスは、USBメモリのデータ内に潜伏し、パソコンに接続されると自動起動して活動を開始。さらにそのパソコンを通じて別のUSBメモリにも潜伏し、被害を広げてゆく。このウイルスを防ぐには、そもそもUSBメモリで勝手に実行ファイルが起動したり、ファイルを書き換えられないようにすればよい。
「USB Disk Manager」は、USBメモリの「書き込み保護」「実行禁止」「USBデバイスの無効化」の3つの機能を備えており、これらの機能を有効にすることで、勝手にファイルが実行されたり、USBメモリの内部データを書き換えられないようにする。むろん、USB自体を無効にすれば完璧だが、さすがに業務に差支えがありそうなので、必要な機能だけを有効にしよう。
ウイルス感染の予防はセキュリティソフトがすべてではない。勝手にパソコンの内部データを書き換えられないよう、USBメモリの機能を制限して、感染を水際で防ごう。
■ USBメモリの機能を制限してウイルス感染を予防する
「USB Disk Manager」をダウンロードして起動(USBメモリ内ではなく、PC上で起動すればOK)。「Write Protect」を選択しよう。「Turn on Write Protection」を選択すると、USBメモリ内のファイルへの書き込みや変更が禁止されるようになる
「Execute Deny」を開いて「Software Execution Denied」を選択すると、USBメモリからのファイルの実行が禁止される。USBメモリ内で起動するウイルスの対策に有効
「Disable USB」で「Disable USB Removeable Disks」を選択すると、USBメモリそのものが利用できなくなる。パソコンでUSBメモリ自体を使わないようにしたい場合はこの設定
「Settings」ではUSB Disk Manager自体の設定を行える。チェックボックスは上から「OSログイン時のツールの自動起動」「機能をログイン中のユーザーのみ限定」「アプリの自動実行」となっている。一番下の設定は、USBメモリのオートラン機能の無効化。すべてチェックを入れておこう