独自ドメインのメールアドレスをGmailから乗り換えて、Outlook.comで利用する方法【まとめ】
独自ドメインのメールアドレスを作る手軽な方法として、これまではGoogleAppsを利用するのが基本だった。しかし、昨年末より新規登録が有料化されたことから、代わりに無料のOutlook.comを使う方法が定番となりつつある。「お名前.com」とOutlook.comで、独自ドメインのメールアドレスを作成する方法を解説していこう。
独自ドメインのメールアドレスとは、簡単に言えば「xxx@hogehoge.com」の「hogehoge」の部分に任意の文字列(独自ドメイン)が設定されているメールアドレスだ。会社を経営していたりフリーで仕事を受けている人は、独自ドメインのメールアドレスがあれば、単に見た目がカッコイイだけでなく、"屋号付きの連絡先"として高い信頼性を得られる。
しかし、独自ドメインのメールアドレスを持つには、メールサーバーを自力で運用しなければならず、コストと手間がかかって大変だ。そこで、個人の用途では、サーバーを代替するGoogleの無料サービス「GoogleApps」を使う方法が定着していた。ところが、昨年末より新規登録が有料化され、新規ユーザーにとって魅力的なサービスではなくなってしまった。
そこで、にわかに注目を集めているのが、マイクロソフトが提供するメールアドレス「Outlook.com」だ。このサービスでは独自ドメインさえあれば、誰でも無料でメールアドレスを作成できる。
これまでの5回の連載で、「お名前.com」の独自ドメインを使って、メールアドレスを作成する方法を解説してきた。今回その記事をまとめてみたので、設定を行う際の参考にしてほしい。
【追記】Outlook.comでは現在、独自ドメインを利用したメールアドレスの作成は、無料では行えなくなっている。独自ドメインのメールアドレスを無料で作成する方法については、以下の記事を参考にしてほしい。
【1】まずは「Outlook.com」で無料のアカウントを作成すべし!
マイクロソフトの「Outlook.com」は、Gmailを強く意識した無料のメールサービスだ。提供されるメールアドレスは「<任意の文字列>@outlook.com」。他社のメールを取り込んで、まとめてチェックできるのも魅力。独自ドメインのメールアドレス作成の第一歩として、まずはOutlook.comでアカウントを作成する。
設定手順はこちら→
GoogleAppsが有料化!今後独自ドメインのメールアドレスは無料の「Outlook.com」で作るべし
【2】「WindowsLiveアドミンセンター」で独自ドメインの設定を行う
「Outlook.com」の詳細な設定は、「Windows Live アドミンセンター」から行うようになっている。もちろん、独自ドメインを設定を行う場合も同様だ。所有している「お名前.com」の独自ドメインを、「Windows Live アドミンセンター」に登録する手順をここでは解説。ここの作業は難しくないので、サクッと済ませよう。
設定手順はこちら→
「Outlook.com」の独自ドメイン設定は「WindowsLiveアドミンセンター」から行うべし
【3】 「お名前.com」の独自ドメインでOutlook.comが利用できるように設定
「Windows Live アドミンセンター」での独自ドメイン設定が終わったら、次は「お名前.com」側の設定だ。具体的にはOutlook.comの「MXサーバー」のアドレスを、「お名前.com」の「レンタルDNSレコード」に設定すればOK。これで、Outlook.comと「お名前.com」が連結されて、独自ドメインでメールが利用できるようになる。一連の作業でもっとも重要な部分なので、確実に設定しよう。
設定手順はこちら→
Outlook.comを独自ドメイン化! MXサーバーの設定を「お名前.com」に登録する
【4】 Outlook.comで独自ドメイン用のメールアドレスを発行しよう
ここまでの設定が終わったら、いよいよ新しいメールアドレスを作成する。「Windows Liveアドミンセンター」で新しいアカウントを設定。独自ドメインのメールアドレスを登録しよう。それを使ってOutlook.comにログインできるようになり、独自の受信トレイが提供されるぞ。さっそく独自ドメインのメールアドレスで、メールの送受信ができるか試してみよう。
設定手順はこちら→
ついに完成!Outlook.comで独自ドメインの新メールアドレスを発行する
【5】 独自ドメインのメールをAndroidやiPhoneでも送受信できるようにする
Outlook.comで独自ドメインのメールアドレスを作成できたら、次はスマートフォンへの対応だ。iPhoneやAndroidの標準のメール機能で使うには、「Microsoft Exchange」の設定を利用すればOK。メールアドレスとパスワード、Exchangeサーバーを登録すれば、届いたメールをプッシュ配信でスマホからチェックできるようになる。
設定手順はこちら→
スマホにも完全対応!Outlook.comの独自ドメインメールをAndroidやiPhoneで活用する
なお、Outlook.comはこれまでプレビュー版だったが、2013年2月19日より正式サービスが開始されている。アップデートは自動的に行われ、機能面での大きな変更はない。独自ドメインのメールアドレスの登録方法もそのままなので、特に気にする必要はないだろう。
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独自ドメインのメールアドレスは、オンラインでの信頼性を確保する上で、欠かせない存在。今後、起業したり個人で仕事を受けたりする場合はもちろん、ネット上の活動でほかの人に差を付けたいなら、1つは持っておきたい。
まだ独自ドメインのメールアドレスを持っていない方は、「お名前.com」で独自ドメインを取得して、メール・ストレージ容量無制限、ソーシャル連携やスマホ連携も可能なOutlook.comと連携させ、自分だけのメールアドレスを作って活用しよう。
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