才能がなくても1万時間練習すれば一流になれる?「10000時間の法則」で実際にかかる年月を算出する
スポーツや芸術など、ある分野で一流になるには1万時間のトレーニングが必要だという説がある。この説を実際に当てはめて、今から毎日どのくらい練習すればモノになるかを調べられるのが「10000時間の法則」。1万時間の壁は高い?それとも低い?
「10000時間の法則」とは、ある分野で一流になるためには、1万時間の練習が必要であるという説だ。
能力の開花に決定的に影響を及ぼすのは練習時間であり、それに比べると生まれ持った才能の影響は微々たるもの……という説だが、そもそも1万時間も練習できること自体がすでに才能という気がしないでもない。いったい1日にどれくらい練習すれば何年で1万時間に到達できるのか、「10000時間の法則」で調べてみよう。
■ 1万時間に到達するために毎日何時間の練習が必要かを算出
「10000時間の法則」を開いたら、まずは毎日取り組みたい内容と、1日に割ける時間を入力しよう。とりあえず「ギターの練習」をテーマに、1日30分(「0.5時間」)なら毎日続けられるかな……
「計算」をクリックして、1万時間までにどのくらいの年月がかかるかを算出
1日30分の練習で、ギターの腕前が一流になるまでにかかる時間は「54.79年」。これではギターが一流になるより先に寿命が尽きてまう
さすがに1日30分は虫が良すぎた。毎日1時間ぐらいは頑張れる!と「1時間」に変更してみたものの、かかる時間は「27.4年」。趣味というよりライフワークですね
毎日「3時間」という練習時間を確保して、やっと現実的な数字が。「9.13年」後には1万時間に到達する。仕事やプライベートを犠牲にしても10年……
では、我々が普段やっている仕事が1万時間を達成するにはどれくらいかかるのだろうか。1日8時間労働で計算すると「3.42年」。「3年間同じ職場で働けば1人前」とよく言われるが、これは「1万時間の法則」にかなっているのだ