ドメイン強奪?アタリ社の「伝説のゲーム機」を巡って闘争が勃発

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家庭用ゲーム機メーカーと、熱烈なゲームファンとの関係は、一筋縄では行かないのが常らしい。アタリ社が、同社の伝説的ゲーム機「ATARI2600」のファンサイトに、自社ハードのドメイン名を譲渡するよう一方的に要求したことが、海外のレトロゲーム愛好家たちの間で波紋を呼んでいる。

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子どもの頃、夢中になって遊んだゲーム機に、未だに深い愛着を抱いている人は少なくないだろう。これまでもゲームハードのファンサイトは数多く作られ、同好の士が集まる交流の場となってきた。
だが、もしそんなサイトが、ほかならぬゲームハードの開発元によって潰されたとしたらどうだろうか。

1972年創業のアタリ社は、家庭用ゲーム業界の礎を築いた伝説的な企業だ。1977年に米国で発売された「ATARI2600」は、発売当初こそ苦戦したものの、当時としては優れた性能と、「パックマン」などの人気タイトルの力で市場を独占。日本にも「カセットTVゲーム」の名前で輸入され、「スペースインベーダー」の移植版などがヒットした。
だが、アタリの栄華もここまで。ワーナーによる企業買収によって初期の開発陣は散り散りとなり、後継機を投入するも失敗。90年代以降のアタリはソフトメーカーとして活動するが、ヒット作に恵まれず、相次ぐ買収を経て、現在はフランスのインフォグラム社の傘下に収まっている。

家庭用ゲームの黎明期、ほんの一瞬だけ光芒を放った「ATARI2600」だが、現在でもレトロゲームマニアの間では「名機」との誉れ高く、熱狂的な愛好者が少なくない。
アンドリュー・デヴィー氏もその1人で、2000年に「atari2600.org」というドメイン名でウェブサイトを開設し、ATARI2600で動作する自作のプログラムを公開していた。
ところが先日、アタリ社はアンドリュー氏にこのドメイン名の譲渡を要求。弁護士を通じて「atari2600.org」の登録取消し手続きを行うよう通知した。
アンドリュー氏にしてみれば、10年以上、趣味で続けてきたファンサイトの一方的な閉鎖命令である。しかも、今のアタリは彼の愛するATARI2600を開発した頃とは完全に別物の会社になっている。アンドリュー氏はこの対応に深く失望し、法廷闘争も辞さないとしている。

アタリ側の事情としては、新しいプラットフォームで旧タイトルのリリースを予定しており、昔のハードのドメイン名を持っているサイトが邪魔になった、ということのようだが、過去の栄光でかろうじて存在感を維持している会社が、レトロゲームのファンを敵にまわすような真似は、自殺行為に近い。

アタリ以降の家庭用ゲーム機業界では、任天堂やセガ、ソニーといった日本のメーカーが世界市場を席巻して現在に至っている。その中には、今もなお熱烈なファンを抱えているハードも多く、今後、私たちが子供の頃に親しんだゲーム機でも、同じようなトラブルが起きる可能性はゼロではない。

現在、日本のレトロハードのドメイン名の取得状況はどのようになっているのだろうか。
お名前.com」のドメイン検索機能を使って、懐かしの名ハードのドメイン名を調べてみた。

■ ゲーム史に名を残すあの名ハードのドメイン状況は?

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お名前.com」のトップページを開いて、検索したいドメイン名を入力すると、そのドメインの空き状況をチェックできる。往年の名ハードの名前を入れてみよう

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例えばNECが87年に発売し、ファミコン・メガドライブと三つ巴のシェア争いを演じた「PCエンジン」(pc-enjine)を調べてみると、ほとんどのドメイン名は空いていることが分かる。ファンサイトを作るにはうってつけのドメイン

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90年代中期に、プレイステーション、セガサターンなどが覇を競った「次世代機戦争」の徒花、「3DO」(3do)。こちらはほとんどが既に取得済みとなっている。

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今年の冬季商戦への参戦が決定したばかりのソニーの次世代携帯ゲーム機「Playstasion Vita」(12月17日発売)だが、ドメイン名「playstationVita」「PSVita」は、既にほとんどが取得済み

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ならば、まだ発表すらされていない機種ならばどうか。そう遠くない日に登場するはずの「プレステ4」のドメインを入手すべく、「playstasion4」で検索してみたが、これも大部分は取得済み。先物買いを狙っている人はやはり多い模様。

ネットコミュニティと家庭用ゲーム機との関係は深い。
現在でも、ソニーや任天堂、マイクロソフトのハードを熱心に信奉する「信者」たちが、2ちゃんねるの「ゲーム業界・ハードウェア板」(通常ゲハ板)で弁舌を尽くして戦っているのはよく知られている。
こういった熱心なファンを多く抱える家庭用ゲーム機に関するドメイン名は、アクセス数が見込めることから、ドメイン名の中でも激戦区の1つ。強力なドメイン名の取得は決して容易ではないのは、実際に検索してみれば明らかだろう。

それでも、子供の頃に夢中になったゲームの魅力を、再び仲間たちと共有したい。そんな情熱を持った人には、チャレンジする価値のあるドメイン名に違いない。

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前回の記事:人名ドメインの勝手な利用は許される?有名人名義の基金で問題に


2011年09月26日 18時51分
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