Googleマップなどを超巨大範囲で保存する「Map Grabber」
Ajaxで動作するGoogleマップなどを画像として保存し、紙に印刷して持ち運ぶ……という作業を行っている人にオススメなのが「Map Grabber」。自動操作によって、複数画面に渡る超巨大範囲を撮影しまくり、自動で一枚の画像に結合してくれるぞ。
地図サイトの画面を印刷して持ち歩く場合、通常は、フルスクリーンサイズ以上の画面を撮影することができない。「細部が分からない倍率にして広い範囲を撮影すべきか、もしくは範囲が狭くなっても細部まで見える倍率にするべきか……」と悩んでしまう。「Map Grabber」は、ブラウザを自動操作でスクロールすることにより、地図画像を複数画面分撮影しまくり、撮影した画像を自動で一つに繋ぎ合わせてくれるツールだ。……「巨大画像を作ったところで、印刷したら細部が潰れるから意味ないんじゃ?」と思うかもしれないが、PC画面と紙は、解像度が全く違う。例えば3000*2400といった、PC上では一画面に入りきらない超高解像度の地図画像だって、A4などの紙に印刷すれば普通に使える。地図を持ち歩く機会がある人なら便利さを実感できる、なかなかに実用性が高いツールだろう。
Map Grabberを作者のページからダウンロードして解凍し起動。ブラウザを最大化させ、通常通りに地図を出す。後述する自動撮影は、最初に表示されている部分から右/下に向かうので、撮影したい範囲内の一番左上画面を表示させておくこと(例えば全体で3*3の画面を撮影したいのであればセンターより1/1画面分左上)。まず「Left/Top Corner」の「Mark」をクリック。
「Left/Top」バルーンが表示される。バルーンを地図表示部の左上にドラッグ&ドロップして、「OK」。次に「Right/Bottom」を同様に右下へ。
「Capture X/Y」と「Max output size X/Y」に縦横画面数を設定する。「Delays」はとりあえず「0.1」「2」に設定。出力フォルダ/ファイル形式を選択したら「Settings」から設定を保存しておこう。ここまでの設定はサイト依存なので、例えばGoogleマップならGoogleマップで、今後も呼び出して利用可能だからだ。地図サイトによって地図表示部の位置が異なるため、地図サイトごとに設定を行うことになる。「Start」をクリック。
自動でスクロールと撮影が行われていくので少し待つ。このとき、地図データの読み込みが間に合わないようであれば「Delay」が足りない。撮影を中断して「2」の方を増やし再挑戦。ブラウザの処理が追いついていない場合は「0.1」の方を増やす。
指定したフォルダに結合済み画像が生成される。左SSでは画面サイズが「3444*2324」となっている。この画像を印刷して持ち歩こう。