Twitterに「公式RT」なるものが搭載されたらしいけど何コレ?

従来の非公式RTよりも信頼性の高いRTだ。その代わり自由度は低下している。
Twitterでは、ほかの人の発言を引用したいときには「RT」(リツイート)という記法が使われている。誰かのつぶやきの引用をする場合は「RT」の後に続けて書くというルールで、公式の機能ではないもののクライアントソフトの多くが対応している。
今回TwitterはこのRTを正式に採用し、より機能を強化している。従来のRTでは誰のつぶやきか分からず(@ユーザー名が付いていると分かる)、引用者が内容を勝手に改変することができた。公式RTでは、RT元のユーザーに遡行することができるほか、オリジナルの投稿を改変することができない。要するに、伝言ゲーム的にメッセージが誤解されたり、ソースのない情報がデマとして広がる可能性が除去されたのだ。
ただし、従来のRTでは「RT」の前に引用者が好きなコメントを入れられたのに対して、公式RTは純粋に引用だけの機能となっているため、どういったニュアンスでRTされたのか分かりにくいという欠点もある。自由度の高い非公式RTは、今後も公式RTとは別に使われ続けることになりそうだ。

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これが従来のRT。「RT」の後に続けて引用内容が表示される。誰の発言が分かるように「@ユーザー名」と組み合わせて使われるのが一般的。内容は自由に改変することが可能だ

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公式RTでは「RT」の代わりに矢印のアイコンが表示され、下にはRTしたユーザーのリンクが表示される。内容の改変は一切行えないので非公式RTよりも信頼性は高い。ただし、引用者が解説や感想を追加する余地がないので、どういった意図で引用したのか伝わりにくい

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公式RTを使うには、Twitterのページの投稿の「返信」の隣に「リツイート」という項目が追加されているので、ここをクリックすればよい

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クライアントソフトは公式RTと非公式RTの両対応を進めている。例えばTweetDeckでは、ReTweetボタンをクリックすると、「ReTweet now」(公式RT)と「Edit then Retweet」(非公式RT)を選択できるようになっている

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2010年01月22日 19時12分
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