幾多の試練を乗り越えて積み重ねた経験値。苦労して手に入れた強力な武器・防具……。すべての準備を整えて、ラスボスの前に立ったとき、最後に必要になるのは「現金」になるのかもしれない。

ゲームメーカーが利潤を得られない中古ゲームの存在はかねてより問題視されてきたが、米Epic Games社のMichael Capps社長が「中古ゲームではラスボスとの戦闘にオンライン課金する」という対策を提案し、米国のゲーマーから猛烈なブーイングを浴びている。
新作で購入したユーザーにのみ提供される解除コードを入力すれば、そのままラスボスとの戦闘を行えるが、解除コードを持たない中古購入のユーザーは、ラスボスとの戦闘の前にネットを介して一定の料金を支払わなければならない、という仕組みだ。

ちなみに、この提案にある「ラスボスとの戦う権利」の値段は20ドル（約2000円）。追加課金は「ラスボスとの戦闘」のみなので、中古ゲームは「本編の大半をプレーできる体験版」になると考えていい。当然、クリア直前まで遊びながら、ラスボスに挑まずにゲームを終えるユーザーも出てくるだろう。

自腹を切ってまでラスボスを倒し、世界を救いたいという「真の勇者」は、どれだけいるのだろうか……？

・videogaming247　Capps: “We really need to make strides against the secondhand market”