どんなツールでもフォントをキレイにして実行する「gdi++.dll」
フォントがキレイ(もしくはボケボケ)な状態で、ブラウザ・メーラー・テキストエディタなど、あらゆるツールを実行させるツール「gdi++.dll」がリリースされた。「Windowsはフォントが美しくないのでクリエイティビティを刺激されないのです」的なアレに対抗するために活用しまくるべき要注目ツールだ。Windows上で動作するツールは、文字を画面に出す時に「gdi32.dll」というシステムファイルを使っている。Macと比べWindowsのフォントが美しくない(ボケボケでない)原因は、この「gdi32.dll」。「gdi++.dll」とは、ブラウザなどのツールの文字表示を「gdi32.dll」に任せず、横取りして美しく表示するツールなのだ。具体的な使い方を紹介しよう。
「gdi++.dll」を作者のページからダウンロードし、解凍して適当なフォルダにコピー。ここでは「C:\Program Files\gdi++」としておく。
まず、「gdi++.dll」を使うとどのような表示になるか確認してみよう。美しいフォントで起動したいツール(ここではSleipnir2にしておく)の実行ファイルを「gdi++.exe」にドラッグ&ドロップ。
ドラッグ&ドロップしたツールが、「gdi++.dll」を使った美しいフォントで起動する。
上が「gdi++.dll」を 使わない場合/使った場合 の比較表示。アンチエイリアスによってビットマップフォントが美しく表示されている(一番下はフォトレタッチツールで拡大した図)。
「gdi++.dll」フォルダの「gdi++.ini」をメモ帳で開き設定を変更する。「Quality」の数字を1~3で設定すると表示のキレイさを変更できる(デフォルトは1)。「Weight」は文字の太さで、「0:ふつう(デフォルト) 1:ちょっと濃いめ 2:こってり」。マシンスペックや好みと相談しながら設定を決めるべし。
毎回ドラッグ&ドロップで起動するのは面倒だ。「gdi++.exe」のショートカットを作成し、右クリック「プロパティ」。「リンク先」を「"gdi++.exeのパス" "起動したいツールのパス"」に変更する。
このショートカットをダブルクリックすれば、ツールが「gdi++.dll」を使って起動される。ショートカットファイル名やアイコンを変更して常用しよう。